■松煙墨原料とする煙煤の種類によって、松煙墨、油煙墨と分けられます。松の樹の煙煤を原料とするのが松煙墨で、油煙墨に比べると炭素粒子が大きく、墨色に厚みがあり柔らかな印象があります。枯れてくるにつれ青みが強くなりますが、これが本来の「青墨」です。濃くすると艶がなくざらざらした感じになるので、主に淡墨にして用いられます。
松煙墨(ムシロに付着した松の煙を採煙)
資料提供:芸術新聞社「墨スペシャル26 文房四宝の楽しみ」より
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