■普段の手入れ使ったあとは、すぐに墨を残さないように洗います。太い固め筆は、墨のついている所だけを水洗いし、さばき筆は根元まで洗います。根元に余分な墨がたまるとそこがふくらんできて、毛が落ちて筆がはやく痛んでしまいます。洗った筆は紙で水気を軽く取り、風通しのよい所に掛けて乾かします。小筆の場合は紙に墨を吸わせるなどして墨を落とし、筆先を整えておきます。使った筆を洗わず、紙で拭き取り形を整えてそのまま乾かすという書家の方も多いようです。筆の根元が墨によってしっかりと固まるので、その効果をねらう場合などには洗いません。この場合、次に使う時、ゆっくりと墨を含ませほぐしていきます。毎日使う筆は、墨を含ませたまま「プラ筆立て」に立てておくのが面倒がありません。資料提供:芸術新聞社「墨スペシャル26 文房四宝の楽しみ」より
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