現在の中国の筆は、羊毛が中心で、蘇州、上海、湖州、杭州等が主な産地です。一般的に日本の筆に比べると腰が弱く、穂が抜けやすかったり、痛みが早いといわれますが、廉価なので手軽に利用できます。日本の筆は、中国の筆に比べて弾力があり、バランスに優れ、比較的永く使えます。ただし、職人の手作業による分、価格は高めです。豊橋筆・奈良筆・熊野筆・川尻筆・江戸筆などが有名で、それぞれ材料や製作工程、書き味に特徴があります。資料提供:芸術新聞社「墨スペシャル26 文房四宝の楽しみ」より
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