割れる筆の治し方3-3
今まで書きやすかった筆が割れるようになった時、三種類の状態が多く見られます。今日は、三種類の内の三番目を説明します。
3-3)筆穂の毛がもつれている場合水の中で櫛を通し、毛を広げ、残墨(筆首に固まってこびりついている墨)を洗い流します。筆専用の櫛がありますが、ご家庭にある櫛をご使用の場合は、歯と歯の間に突起が無く丸みのある物をご使用下さい。突起のある櫛をご使用されると毛が切れる場合があります。最後に軸から指をすべらし、しごく様にして水を切ります。その後、紙か布で穂首を包み水分を吸収させ、筆架に穂首を下にして陰干しします。軸際(筆軸と筆の毛の付け根部分)に水分や墨が残っていると根腐れの原因になります。
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