写経用「金墨・銀墨」 金墨 主として写経用に開発された金銀墨です。中金(赤金)、青金の2種類あり、それぞれお好みのものをお使い下さい。純金ではありません。真鍮金の為、使用方法をよくお読み下さい。 使用法:普通の硯で十分磨れますが、金の方が水より重いものですから硯の底に沈殿します。この沈殿したドロ状の金を使います。上水(うわみず)を使うのではありません。こ注意下さい。ニジム紙にはこの上水がニジミだしアクが出ます。ニジミの出ない紙の場合は表面にこの上水のアクが乗りますので、時間とともに酸化して金が黒ずんできます。このことを少なくする為には、2〜3度アクぬきをしますと金色も冴え、黒ずみもすくなくなります。 アクぬきは硯の池に磨りこんだ金墨をかき混ぜてから静置させ、金が完全に沈殿した後、上水を捨てます。その後水を加えかきまぜて沈殿させた後、上水を捨てる。この作業を2〜3度繰り返します。さらに表具の問題もあり酸化を防ぐために作品完成後フィキサチーフ(木炭画を定着させるスプレー)で表と裏を塗布して下さい。 書き方:筆は普通の小筆よりも面相筆タイプのものが良いようです。当社写経金錠用筆をお試し下さい。筆に沈殿した金墨をどっぷり含ませ、ゆっくり盛り上げるように書くのがコツです。
銀墨 銀墨はアルミ粉を使用しておりますので沈殿しにくく、アク抜きも不要です。こく少量の水で磨り、濃い目でお使い下さい。作品完成後は金墨と同じくフィキサチーフを作品の表・裏に塗布して下さい。 |