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写経用品についてVol.3

写経用品について

Q:事情があって千枚写経をしているのですが、50枚足らずのうちに、筆の書き心地が悪くなります。

A:書き心地が悪くなるのは、筆の穂先に墨の滓がコビリ付く事から起こると思います。書き心地が悪くなれば、ティッシュペーパーに水を含ませ、墨の付いた穂先部分を数回拭き取ると元通り書きやすくなります。もうひとつの方法は、毛先に水を含ませ紙に線を引くように毛先を整えながら水分を取 って下さい。これを2〜3回繰り返していただければ墨の滓も取れ使いやすくなります。

 特に寒くなると、18度以下の環境では、墨の液が粘り(ゲル化)はじめ、暖房機等で部屋が乾燥する事から水分が蒸発し、より粘った状態の墨の液となります。この様な状態の墨の液でご使用された時は、非常に書きにくくなります。この場合は、墨液にぬるま湯を足して薄めて下さい。出来れば硯の温度をホットプレート等で25度位にして頂くと書きやすくなります。

こちらは、墨の快適温度約25℃を保つ「硯・墨池保温シート」です。

 何かご事情がおありの様で千枚写経をされておられるとの事ですが、写経を千枚書かれると言うことは大変な修業です。書き心地良く書きたいと思われるのは重々理解できます。この様な場合は、専門家と同じ様に、同銘柄の小筆を10本位購入されて、墨の滓が付きはじめたら、上記の様にお手入れをして頂き、数本の筆を交代(手入れした筆を休ませる)で使用されると長持ちします。


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