筆の選び方
古来、中国では良い筆の条件として、尖・斉・円・健があげられています。「尖」は穂先のとがり具合のことで、穂先の墨含みが良く、鋭く先がきき、まとまりがあることが大切で、特に細筆はこれが大切です。「斉」は毛の先端がそろっていることで、穂先の毛の肉つきが平均していることです。「円」は穂首全体の調和がとれ、きれいな円錐形をしているということです。「健」は穂首全体のパランスがよく、弾力があり運筆が容易であるということです。これらの条件と、こ自身の書風や目的にあった筆を選ぶことが大切です。また筆には水筆といって穂が糊で固められた筆と、さぱき筆といって糊で固めていない筆の2種類あります。いずれの筆であっても穂の強弱、毛の種類、柔剛、長短、細い太い、軸の姿、全体の軽重も加味して選んでください。
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