筆を洗う時の注意点
墨を洗い落とす時、又洗った後、筆をしぼる時、上の写真の様に、筆穂だけ摘まむと、軸側の三角の部分に、筆に含まれて居る墨を詰め込むことになり、割れる筆を作る第一の原因となります。更に筆穂の付根の軸を拡げ、竹軸の場合は軸が割れて来ます。
水道の水を筆に当て、下の写真の様に、軸と毛とを、半々に摘まむと、指の丸い所が境目に当たり、根元に墨を残さず、きれいになります。
此の位置に指を当てることが、一番大切です。洗ひ終われば、紙か布で出来るだけ水分を抜き取ることです。水分の取り方が足りないと根腐れの第一の原因となります。
次回につづく
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