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last update 2013/05/22 10:14
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墨運堂「墨のQ&Aより」Vol.42

Q.宿墨は良いのですか。悪いのですか。墨色の変化についてはどうですか。

墨屋の立場から申しますと、悪いとしか申し上げようがありません。宿墨とは、固形墨の持つ寿命を水中で数日で終わらせることです。磨り下ろすことにより加水分解は温度にもよりますが、乾燥時とは比較にならないような猛烈なスピ−ドで進み、膠分が急激に減少し、磨墨粒子の凝集も急激に進む状態を宿墨と言います。言い換えれば短時間の内に水中で疑似古墨化をしていることです。急激な加水分解による膠の力の低下は、大きな凝集体を作り易く、濃く使いますと紙に浸透できず、紙の表面に乗っている状態で墨色も汚く、表具性も極端に悪くなります。おおげさに言えば消し炭の粉で書いたような品の無い作品になる恐れがあります。宿墨は水中での疑似古墨化と申しましたが、その進行過程で、淡墨でお使いの場合は、滲みも煤の凝集に合わせてどんどん変化しますので思わぬ表現ができることがあることも事実です。気温の高い夏場は特にご注意下さい。前にも申しましたが、宿墨は冷蔵庫内で夏場は48時間、冬場は72時間を目安にされたらいかがですか。

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