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HOME > お問合せQ&A > 墨運堂「墨のQ&Aより」Vol.31-2

墨運堂「墨のQ&Aより」Vol.31-2

Q.淡墨の滲みについて。
2.煤の種類で滲み方、滲みは変化するのか、また膠の影響は。

淡墨用の墨http://www.e-unica.co.jp/shopping/shodo/shosumi/daiwagaboku/daiwagaboku.html

均一な固い粒子の油煙の滲みも美しいものですが、一面立体感に欠けると思います。
淡墨で面白いのは、粒子径の幅の大きい松煙系であります。
特に赤松から採る純植物性松煙は木片をそのまま燃やしますので、地中の栄養分である硫黄分や燃焼時の灰分など雑多な不純物が含まれております。
そのため膠の劣化は油煙墨より早く進み、茶系が青系に変化したり、芯と滲みの変化が早く立体感に勝っています。
芯と滲みの変化は、墨の枯れに従ってどんどん変化するものですし、最後は膠分を失い煤の塊の様になり墨としての生命を終えます。
淡墨用の墨は煤の分散を良くし、経年変化に耐えるためにより安定な分子の短い膠を多く使い、より緻密な墨に造ります。墨の寿命も一般の墨と比べて2〜3倍の寿命となります。
加水分解による抵抗力も増し墨の枯れも遅くなりますが、黒さにおいては少し物足りません。


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