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last update 2013/05/22 10:21
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樹肌紙について Vol.1

樹肌紙

Q:私はデンマークに在住の〇〇と申します。私の家の隣人が、デンマークでも有名な本のカバーを作る職人なのですが、日本を訪れた際に購入した杉紙を探しております。彼が日本に問合せした所、その杉紙を作っている方は数少なく、彼が購入した杉紙を作った職人の方はリタイヤされていて、数が多い注文があれば、他の職人の方が作成することも可能だと言われたそうです。そんなに多い注文は出来ないとのことで、私に日本で販売していることろはないかと尋ねてきたので探しているのですが、なかなかインターネット等では見当たりません。

 日本では裏に厚紙を貼りあわせて賞状等に使われる、杉の根を薄くはいで作られる柾目の杉紙だと聞いています。HPでユニカさんの樹肌紙を拝見して、これは似ている商品かもと思ったのですが、杉紙とは違った商品なのでしょうか?似ているのであれば、サンプルで購入したいと思います。また、もしそちらで杉紙を販売しているお店や作成している方の情報等ありましたら教えていただけませんでしょうか? 勝手なお願いで申し訳ございませんがよろしくお願い申し上げます。

A:材木を薄く削って、紙の様に使用する物は昔からありました。しかし、材木を薄い紙状にしますと、早いものでは、数ヶ月で切り口から割れてきます。当社の樹肌紙はこの劣化を最小限に押さえる為に開発した物です。樹肌紙は、材木を1ミクロン以下に削り、和紙で裏打ちをしております。両面樹肌紙は真ん中に和紙を挿んで貼り付けております。当社の樹肌紙は、書画を書く事は元より、葉書、名刺、写経、板絵に使用されてり、家具の修理等や、色んな物に貼ったりしておられる様です。
 原材料は、天然の樹木を使用しておりますので、樹木の香りがします。又、年月と共に、木肌がやけてきます。基本的には、幅10cm位の原料を横に1mm位の糊しろで接着して広い幅の樹肌紙を作っておりますので、手でつなぎ目を触ると、糊しろ部分がわかります。極力、同じ木目になるように揃えておりますが、何分、天然素材の為、多少の木目違いや木調が異なる場合があります。杉は、柾目、檜は板目、桐は柾目と板目の中間位で取っています。

  奈良県吉野町の林業業者にて昔、観光土産として、材木だけ(裏打ちしていない)て作っておられましたが。非常に高価なもので、現在は止めておられます。又、秋田県でも吉野と同様、観光土産品として作られていた様ですが、現在は不明です。


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